この記事は
「SONYのコンデンサーマイク、C-100の購入を検討している方」、「C-100に関するSONYのCシリーズに関する歴史を見てみたい方」に向けた記事になります。
SONYは音楽シーンに欠かせない機材を数多く生み出しており、例えばヘッドホン「MDO-CD900ST」が挙げられます。
そんなSONYですが1958年にはコンデンサーマイクに手をつけ始め、今でも人気を誇っているマイクがあります。
それが頭文字に「C」と名のつくコンデンサーマイクです。
その中で最新の「C-100」というマイクは最先端の技術を取り入れつつ、数々の有名ボーカリストが使用していた「C-800G」の要素も取り入れたものになります。
そんなSONYのC-100の性能について、C-800Gとの違いを踏まえて紹介していきます。
サウンドハウス→SONY ( ソニー ) / C-100 ハイレゾ対応レコーディングマイク
C-100が受け継いだコンデンサーマイクC-800Gの要素とは
C-800Gは背面が大きく突出している特徴的なフォルムで一目見ただけでわかります。
C-100を語る前に、その元になっているC-800Gの特徴を簡単に解説していきます。
この背面に取り付けられているのは真空管冷却機構です。これによって低域、高域のノイズを軽減することができ、音の伸びと清らかさを実現することができています。
サウンドはきらびやかな高域が特徴的で、R&Bシンガーやラッパーにとっては欠かせないマイクになったほか、歌ってみたで有名な96猫さんが録音で使用されたことがあると紹介されていたマイクです。
ではC-100が一体何を受け継いだのでしょうか。
C-800Gから受け継いだ「防鳴筐体構造」
C-100はC-800Gに備わっていた「防鳴筐体構造」という構造を受け継いでいます。
「防鳴筐体構造」とは同種類の金属が共振することによって引き起こされる不要なノイズを軽減するために、
素材の異なる金属を組み合わせることによってその問題を解決させ、よりクリアに収音できるという構造です。
ちなみに製造場所も同じソニー・太陽(大分県)だそうです。
C-100の性能
C-100が誕生するまでを紹介していきましたが、新たに加わった要素とは一体どういったものなのでしょうか。見た目、価格、サウンドに焦点を当て紹介していきます。
見た目
800Gは背面部分が突出していましたが、C-100はスリムな見た目でゴツさを感じずスタイリッシュです。
これによって今まで収納場所の限られた個人スタジオでも気軽に導入できるようになりました。
単一指向性、全指向性、双指向性の切り替えスイッチが前面にあり、背面にはローカットと-10PADのスイッチがそれぞれ備わっています。
新開発の2ウェイカプセル構成
C-100新たに開発した2つのマイク・カプセルを組み合わせた2ウェイカプセル構成になっています。
それぞれ「広がりのある高域」と「ふくよかな中域」を録音する役割を担っており、ハイレゾにも対応しています。
価格
C-100は価格も抑えられています。サウンドハウスの価格でC-800Gと比較してみると、
SONY ( ソニー ) / C-800G/9X(販売終了)
¥518,000(税抜)(¥569,800 税込)
SONY ( ソニー ) / C-100
¥119,800(税抜)(¥131,780 税込)
といったようにC-100は今までよりもはるかにコストパフォーマンスに優れ、気軽に手を出せる価格設定となりました。なので今持っているコンデンサーマイクを少しグレードアップさせたいDTMerにもオススメできます。
サウンドハウス→SONY ( ソニー ) / C-100 ハイレゾ対応レコーディングマイク
サウンド
C-100のサウンドはSONYの公式サイトでレコーディングサンプル音源を視聴することができるので是非聞いてみてはいかがでしょうか。下記のURLから視聴が可能です。
C-100以外にも100シリーズの他のマイクも視聴することができます。
C-100は誰にオススメか
ここまでC-100の魅力を紹介していきましたが結局どういった方にオススメなのかというと
透明感ある音で集音でき、フラットではあるものの、高音域を綺麗に録音できるような印象があるので「後ドラムの金物、アンビエント」や「アコースティックギターのきらびやかなアルペジオ」、
「男女問わず、ハイトーンが印象的なボーカル」を録音する際にオススメです。
クリアに録音できるということもあって後からエフェクトを多くかけたい人にも良いと思います。
とはいえかなり万能なマイクなので割と多くの人にマッチする可能性があります。
まとめ
C-100のマイクはSONYの古くから活躍したコンデンサーマイクの構造、サウンドを意識しており、この先もかなりの有名アーティストを支えていくであろうマイクになると思います。
コンパクトになった見た目、抑えられたコストパフォーマンスはそのプロのサウンドを手に入れるハードルをかなり下げてくれました。
なので他のアーティストと差をつけたい方が使うのもいいと思います。
この記事が今後の機材選びの参考になったり、今後の音楽活動に繋がるものになれば幸いです。
サウンドハウス→SONY ( ソニー ) / C-100 ハイレゾ対応レコーディングマイク