DTMや配信、歌ってみたを始めたばかりの方に人気の高いマイク、「NT2-A」
このマイクは「NT1-A」と呼ばれるマイクの上位モデルであり、様々な面でNT1-Aよりも性能が向上しています。
今回この記事では「NT2-AとNT1-Aにはどんな違いがあるのか」と思っている方に向けて、NT1-Aと比較しつつ、NT2-Aの魅力を紹介していきます。
今後の参考になれば幸いです。
サウンドハウス→RODE ( ロード ) / NT1-A コンデンサーマイク
RODE ( ロード ) / NT2-A コンデンサーマイク
指向性、パッド、フィルターの切り替え
一つ目の違いはマイク本体の前面にあります。NT1-Aはすっきりとした見た目になっていますが、NT2-Aには様々なスイッチが備わっています。
これによって3つの指向性の切り替えや、ローカットフィルターとパッドのオンオフを操作することができます。
NT1-Aは指向性は単一指向性のみで、パッド、フィルターを操作することはできません。
全体的な数値
NT2-Aは数値の面でも性能が向上していることがわかります。
音量に関わる「最大出力レベル」や「感度」。どれだけ歪まないで音量を出せるかという「最大SPL」の値が全て向上していました。
このことからNT2-AはNT1-Aよりも大音量に対応でき、音を細かく録音ができると言えます。
細かな数値は公式の製品情報に記載されています。
周波数特性
NT2-AとNT1-Aそれぞれの単一指向性による周波数特性は以下のようになります。
NT1-A
NT2-A
どちらもフラットに近いながらも高域に盛り上がりがあり、ボーカルの録音に適した特性を持っています。
NT1-Aの方が少し高域が強く、NT2-AはNT1-Aよりも低域と高域どちらもフラットに近い特性を持っています。
サウンドの違い
実際に聴いてみてサウンドを比較してみました。
NT1-Aは高域のアタック感が強調されており、金物にも対応できる特性だと言えます。
NT2-Aも同様に高域のきらびやかさがあり、かつ自然に聴こえる低域が特徴的で、全体の空間や余韻の再現度が高いように感じました。
キャラクターに若干の違いがあるため、ギター録音などの際にこれら2つのマイクで録音して、混ぜ合わせても良いでしょう。
まとめ
2つのマイクの違いを見ていきましたが、冒頭の通りNT2-Aの方が性能面でかなり良くなっていることがわかりました。
人によって必要性は変わってきますが、指向性、フィルター、パッドの有無はマイク選びの要素の一つだと思います。
サウンドにも個性があり、ボーカルの細かなニュアンスを気にしたい方には、全体の空気感や自然な低域も拾ってくれるNT2-Aがオススメです。
そして、価格を抑えつつ、アタック感が強いマイクで激しい楽曲なども録音したいといった方にはNT1-Aがオススメできます。
サウンドハウス→RODE ( ロード ) / NT1-A コンデンサーマイク
RODE ( ロード ) / NT2-A コンデンサーマイク