3 募集していた作曲事務所にどうやって入ってコンペに参加していたのかを話します

その他

専門学生時代、作曲事務所でコンペに参加するという活動をしていた時期がありました。

と言ってもすんごい短い2ヶ月という期間で、尚且つお試し期間みたいな少しだけ特殊なケースでした。

当時こういうパターンもあるのかと驚いたのを覚えています。

今回はその短い期間がどういったものだったのか、作曲してみての感想とかを話していきたいと思います。

先に言っておきますが小さい頃から作曲をしていたわけではなく、高校生の時はずっと既存の曲をアコースティックギターでコード弾きしていて、専門学校に入って作曲のノウハウや作曲ソフトの使い方を学んだので能力は小学生から作曲してますという人に比べると天と地の差があります。

それでもコンペに参加できるということを学べたので多くの人に知ってもらうために書いてます。

これが全てだと思わず、一つの例として読んでください。

少しでも作曲事務所に興味がある、作曲を仕事にしたい方の参考になれば幸いです。

どういった経緯で作曲事務所に入ったのか

これは僕が専門学校2年目で卒業間近、就職活動をしていたときです。

「就職するなら絶対に音楽関連の仕事に就きたい」ということをずっと考えていて、ライブハウス、練習スタジオ、レコーディング、作曲などなど、色々手を出していました。

就職することに対して漠然とした考えしか持っていませんでしたが、作曲はやりたいことの中でも割と上の方にありました。

学校の求人をかたっぱしから見て、履歴書を書いて面接をいくらしても中々内定が取れない中、webで作曲家を募集していたところがあったので、とりあえず応募してみることに。

そしたらメールが来て、顔写真とプロフィール、今までに作った曲を5曲送ってほしいとのこと。

言われた通り今までストックしてた曲を5曲提出すると、今度は1週間で曲のワンコーラスを作るという課題が出されました。

具体的なアーティスト名と曲のイメージを聞かされ、本当にコンペを想定した課題でした。

1週間での曲作りを終え、提出するとまたスカイプで面接をする事に。

結果は、まだ様子を見たいから最後にコンペ想定曲をまた1週間でもう一曲、今度は前回とはまた別のアーティスト、曲のジャンルも別で新たな課題が。

無事に課題を終え、もう一度面接。

はっきりと合格と言われたかどうかはあんまし覚えてないですが、最初の2ヶ月様子を見るという形で入る事になったんです。

まさか入れるとは正直思ってなかった、なんでもやってみるって大切。

試用期間という扱いで入ることになり、僕がほかの作曲家と一つだけ違ったのが

コンペにアーティスト名が伏せられていた事。(某OO系グループの…みたいな感じ)

詳しい曲の雰囲気、テンポはわかっていても、アーティストに歌わせるというイメージを膨らませる事が一番難しかったと振り返ってみて思います。

仕事内容

やる事は一つだけ、メールで不定期に来るコンペを指定された期間で作る事ですが、最低ワンコーラス、メロディはピアノやシンセではなく必ず生歌を入れることが条件。

提出期限は大体1週間が多かったけど、結構期間の長いものもありました。

ストック曲は提出する事ができず、毎回書き下ろしということと、依頼に沿った内容を作る時に、自分の不得意分野だと作業が全然進まないことがかなりキツかった。

生歌は自分の声を入れていました。事務所側が仮歌用のアーティストを何人か抱えていて、その方達に依頼することも出来たのですが、予定を合わせたりするのが難しくて全く活用できませんでした。

コンペのために一度提出した曲は受からなくても似たような内容のコンペに回されるため、自分のオリジナル曲だと言って公開することなどは絶対にできないです。

1ヶ月で3曲くらいコンペ情報は来ますが、中には同じタイミングで別々のコンペがくるから提出できないものもちらほらありました。

そんなこんなで2ヶ月が過ぎ、再度スカイプをすることに。

結果一定のクオリティを保つのが難しいと判断されて、結局続ける事はできませんでした。

その時別で就職先から内定をもらっていて、安心感からか最初に比べて少しモチベーションは落ちていたのも一つの原因かもしれないです。

感想

普段作らないようなジャンルの曲を作れば自分の引き出しが少なすぎる事を痛感させられ、1週間という期限の中での曲作りは作業スピードの遅さの思い知らされた2ヶ月間でした。力不足すぎました。

いくら曲を作ったとしてもそれがコンペに受かり、自分の曲が使われないと報酬がゼロのままなので、モチベーションを高めておくのも難しかったです。

でもコンペに提出する曲の条件や、作曲事務所の仕組みみたいなのをしれたことは本当にいい経験だったなあと改めて思います。

作曲事務所に一番最初に送った5曲はコンペに提出している訳ではないので現在ストリーミング配信をしています。「これくらいのクオリティだとコンペに参加できるんだな」っていう具合に参考程度に聴いてくれると嬉しいです。

作曲事務所にぶん投げた曲たち

余談ですが、専門学校で普段授業をやっている先生や、身近に会えるひとがコンペ情報持ってたりする事があるので思わぬ形で自分の楽曲を世に送り出せる、かもしれないですね。

ではまた。

ピックアップ

47 AT4040買ってた


コメント

タイトルとURLをコピーしました