【比較】LCT 940とLCT 840にはどんな違いがあるのか

機材

LEWITTのコンデンサーマイク、「LCT 940」と「LCT 840」

どちらも内蔵された真空管が、前面のウィンドウ部分から見える特徴的なマイク本体と、黒を基調とした指向性などを操作できる専用の電源ユニットが付属しています。

LEWITT ( ルウィット ) / LCT 840

ほとんど同じに見えるほど似た外観ですが、この二つには決定的な違いがあります。

この記事では「LCT 940とLCT 840違いが知りたい」という方に向けて、様々な観点から比較していきます。

今後機材選びの参考になれば幸いです。

サウンドハウス→LEWITT ( ルウィット ) / LCT 940

        LEWITT ( ルウィット ) / LCT 840

サウンドハウス

マイク本体の構造の違い

LCT 940とLCT 840は先述した通り、内蔵された真空管が前面から見え、ダイキャスト製のボディが高級感を醸し出しています。

LEWITT ( ルウィット ) / LCT 840

特殊コーティングされたウィンドウ部分は電磁干渉を防ぎます。

どちらも真空管による温かみのあるサウンドが得られますが、決定的な違いはLCT 940にFET回路があることです。

FET回路とは真空管の良い部分をシミュレートした回路のことで、LCT 940はその2つを27段階でブレンドできます。

LCT 9401本だけで27種類のサウンドが得られ、LCT 840は価格を少し抑えて高品質な真空管サウンドが得られます。

電源ユニットの構造の違い

LCT 940とLCT 840の専用電源ユニットにも違いがかなりあります。

LEWITT ( ルウィット ) / LCT 840

電源ユニットは指向性やフィルターなど、LCT 940にある真空管とFET回路をブレンドするときにも使います。

この項目ではそれぞれの電源ユニットに搭載された指向性、ハイパスフィルター、パッドスイッチについて比較していきます。

指向性

LCT 840の指向性は5段階に分けられ、無指向、ワイドカーディオイド、カーディオイド、スーパーカーディオイド、双指向があります。

LCT 940にはそれに加えて中間に位置する4つの指向性があり、合計9タイプから選べます。

LEWITT ( ルウィット ) / LCT 940

ハイパスフィルター

LCT 840のハイパスフィルターはリニア、40、300 Hzから選べます。

LCT 940はリニア、40、150、300Hzとなっています。

パッドスイッチ

LCT 840には3段階に分けられたパッドスイッチ(0、10、20dB)があります。

LCT 940は4段階に分けられていますが、0、6、12、18dBといったように他の操作部分と違って、少し値が変わっています。

LEWITT ( ルウィット ) / LCT 940

価格

サウンドハウスで税込み価格を比較したとことろ

LCT 940 ¥172,480 –

LCT 840 ¥119,350 –

となっていました。

マイク本体と電源ユニットどちらにも機能に大きな違いがあることから、価格の差がこれほどあるのもうなづけます。

まとめ

見た目が似ているLCT 940とLCT 840の違いは、かなりあることが分かりました。

LCT 940には、マイク本体にFET回路と真空管どちらも内蔵されており、Neumann U47と同等のサウンドと語る人がいるほどです。

LCT 840も負けてはいません。性能に差はあれど、LCT 940ほどスペックが必要ない方にとって価格が抑えられた無駄のないマイクだと思います。

録音環境や扱う楽器、声質を考えれば、自分にあったマイクがどちらなのか分かるはずです。

サウンドハウス→LEWITT ( ルウィット ) / LCT 940

        LEWITT ( ルウィット ) / LCT 840

サウンドハウス
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