数々のクローン製品を低コストで、なおかつ忠実に再現した機材を開発し続けいているメーカー、WARM AUDIO（ウォームオーディオ）。
過去にU87を再現したWA87を発表していましたが「WA-87 R2」という名前の商品も新たに製作し、WA87よりも優れているみたいです。
今回はこの二つのマイクがどう違うのか、比較していきたいと思います。
U87とは
まずはWA87を語る前に、オリジナルであるU87について紹介していきます。
言わずと知れたコンデンサーマイク、NEUMANN（ノイマン）のU87はプロのレコーディング現場に必ずといっていいほどあるマイクです。
他のマイクとは違うノイマンらしいふくよかさを秘めたサウンドは男女問わずボーカルに使われているのはもちろんのこと、ドラムのアンビエントやグランドピアノ、オーケストラにも使用され、古くから数々の現場を支えてきたマイクです。
音楽雑誌に載ることもしばしばあり、これを持っておけば大抵の楽器をプロ並みに録音できるといってもいいと思います。
サウンドハウス→NEUMANN ( ノイマン ) / U87Ai 定番コンデンサーマイク
WARM AUDIOとは
WARM AUDIO(ウィームオーディオ)は数々の名だたる機材をクローンとして格安に、そして性能を重視して開発していたりするメーカーです。
なのでコンプレッサーやプマイクプリEQも開発されており、特に1176を模したコンプレッサーはかなりの人気があり、サウンドハウスでは入荷待ちになる程です。
格安で1176コンプが使える！？、WARM AUDIO「WA76」レビュー
WA-87とは
WA-87とは先ほど紹介したU87の初期のサウンドを内部構造まで意識して再現されたマイクになります。
過去に記事でも紹介しています気になった方はぜひ
格安でU87が使える?、WA-87(WARM AUDIO)とは?コンデンサーマイクをレビュー!
WA-87 R2Bの性能
WA-87 R2の性能について紹介していきます。
過去に発売されたWA-87やU87と比較しながら見た目、サウンド、価格についてみていきましょう。
見た目
本体カラーはWA87と比べてかなりU87に近づきました。
WA87はビンテージ感が強く、日に焼けたカラーでしたが一変してシルバーの光沢感が新品のU87のようになっています。
重量も増し、大きさも少し大きくなっています。そして集音部分であるヘッド部分は角の丸みが増しています。
木箱のデザインも一新し、ショックマウントも統一感のあるカラーに変わっています。
共通して言えるのは前面と背面に取り付けられた指向性、PAD、ローカットスイッチがあることと、前面に大きなロゴがあしらわれていることです。
サウンド
WA87と現在販売されているU87のサウンドは違ったように感じる人が多かったですが今回もWA87と同じく60年代のU87を意識した部品、電子回路で構築されているため、今の87とは少し違うようです。
WA87 R2は出力レベルを若干高め、周波数特性を向上させているそうなのでWA-87 R2は純粋なWA87のマイナーアップグレード商品と言えます。
価格
U87、WA-87、WA87 R2それぞれの価格を見ていきます。
NEUMANN ( ノイマン ) / U87Ai
¥269,800(税抜)(¥296,780 税込)
サウンドハウス→NEUMANN ( ノイマン ) / U87Ai 定番コンデンサーマイク
WARM AUDIO ( ウォームオーディオ ) / WA-87
¥63,800(税抜)(¥70,180 税込)
この段階で大体4倍以上の差があります。
サウンドハウス→WARM AUDIO ( ウォームオーディオ ) / WA-87 コンデンサーマイク
WARM AUDIO ( ウォームオーディオ ) / WA-87 R2
¥59,800(税抜)(¥65,780 税込)
価格をさらに抑えることに成功し、コストパフォーマンスが向上しました。
ノイマンのコンデンサーマイクで言うところのTLM102ぐらいの価格にまで下がっています。
サウンドハウス→WARM AUDIO ( ウォームオーディオ ) / WA-87 R2
まとめ
WA-87 R2はWA-87よりも重力、大きさに若干の変更点があり、サウンドはWA87と同じ、旧世代のU87を意識した商品になっていました。
この二つの価格には若干の違いはありましたがビンテージ感が強いWA-87、ずっしりとして新品らしさのあるWA-87 R2といったように、見た目で選んでもいいのかもしれません。
サウンドハウス→WARM AUDIO ( ウォームオーディオ ) / WA-87 R2
